雷と帰り道 [ちょいこわ]
昨日の朝方…雷が長い間鳴り続けておりました。
雷は恐いモノです。大人になっても、ビビッてしまいます。
あれは、私が小学3年生の頃の話…
学校で、何かの用事をしていたのでしょう。帰りが遅くなってしまいました。
友達はもう、みんな帰宅しています。
ふと、校舎の窓から外を見ると、まだ夕方でもないのに暗くなっていました。
遠くで、ゴロゴロという雷の音が…(-_-;)
「早く帰らなくちゃ。」
私は慌てて帰り支度をして、学校を出ました。
子供でしたから、一刻も早く家に帰りたかったのです。
学校から家までは、1キロ足らずです。
急いで帰れば、すぐたどりつける距離…。
しかし、学校を出るとすぐ、激しい雨に襲われました。
その時引返して、学校で雨宿りすれば良かったのです。
でも、そんな事など思いつきませんでした。
傘は持っていました。もの凄い土砂降りです。
さっきまで遠かった雷が、すぐそこで鳴りました!
ガラガラ…ドドーーン!!
「ぎゃあ~。」 「恐いよう。」
ドドーーン!!
あまりの恐さに、私は傘をその辺に放りだしました。
田舎道です。誰も周りに人はいません。
雷が鳴るのに、傘をさして歩いているのは危ないと思ったのです。
ドドドーーン!!!
さらに大きな音がしました。もうびしょ濡れで、半泣きです。
「おかあさ~ん…」
母親に助けを求めて、雷雨の中を小走りになりながら、帰っていました。
その時……
「こっち! こっちへおいでっ!」
と呼ぶ誰かの声が…
そちらを見ると、大きな門構えの家がありました。
大人が、手招きをしています。
「早く!早く!」
私は、急いでその家の門に入りました。門には屋根がついていました。
よく見ると、10人くらいの大人がそこに避難していました。
その瞬間です。
バリバリバリ~~ッ!!という聞いた事の無い、凄まじい音がしました。
空気が裂けたような振動が起こりました。
「落ちたぞ!」 「すぐそこや!」
みんな興奮して、口々に騒いでいました。
危なかった…(-_-;)
あのまま、1人歩いていたら…考えたら恐ろしく思えました。
しばらく、雷がおさまるまで、みんなで肩を寄せ合ってじっとしていました。
どのくらいそこにいたのでしょうか…。
やがて、静かになり…雨も小降りになって来たので
みんな、もう大丈夫と…そこから分かれて帰ったのです。
家に着くころには、雨はもうほとんど上がっていました。
そして…かすかに日の光まで射し始めています…。
私の、ありえないびしょ濡れ姿を見た母親が
「あんた、傘はどこへ置いてきたんよ!」
と、無常な言葉を浴びせかけたのでした…。
母ちゃん、私は死ぬとこだったんや~。
傘ぐらいどうでもいいやんか~。
そんな訳で…雷は大嫌いです。
関係のない画像です。この間夜中に突然上から降って来ました。
クワガタが…(-_-;) 謎です。
真夜中の子供。 [ちょいこわ]
久しぶりの更新です。
友達から聞いた話…
■ある日、夜中の2時頃だったろうか…
飲み会で遅くなったサラリーマンが、タクシーで家路を急いでいた。
大通りで車から降りる。家までもう少しあったが、何となく歩きたい気分だった。
少しして、ある道端の生垣に、何かいるような気がした。
よくよく見てみると、5~6歳位の子供が2人…
生垣の向うから、こちらをジッと見ている…
手にはボールのような物を、持ったまま無表情で立っている…
どうして、こんな夜中に小さな子供が?…ゾッとするものを背中に感じて
彼は一目散に、走って逃げた。この世の者とは思えなかった…。
彼は、恐ろしいものと遭遇してしまったのか…。
しかし…この話には別の見方があった。
■ケンタとマミ(仮名)の兄妹は、落ち着きのない子供たちだった。
布団に入っても騒ぐので、よく両親に叱られた。
いつまでも遊びたかったのだ。
ある日の夜中…2人は、こっそり家を抜け出した。
見つかると、大目玉の冒険。
家から少し行った所に、大きな道路がある。
その辺りなら広いし、夜中だから車も通らない。
そう考えた2人は、ボール遊びを始めた。
ポーン…ポーン…静かなのでやたら音が響く…。
「うわ~!最高に面白いじゃん。誰もおらへんし。」
2人が、夢中で遊んでいると、遠くの方から眩しい光が近づいて来た。
「あっ。車が来るよ。」
「やばい。隠れよう!」
そのタクシーは、2人のすぐ近くで止まった。
誰かに見られると、怒られるのと思ったので、
慌てて2人は、側の生垣の向うに隠れた。
(見つかると、ヤバイ…)2人とも、緊張してこわばった顔のまま、立ちすくんでいた。
タクシーから、降りたおじさんが、フラフラとこちらに歩いてくる…(-_-;)
(ひゃ~っ、見つかっちゃうよう) 2人の緊張はピークに…。
その時、2人とおじさんの目が合ってしまったのだ。
(ヤバイ~!)と思った瞬間、おじさんは奇声をあげて、走って行ってしまった。
た…たすかったぁ。
2人は、ホッとしてまた暫く遊んだ後、家に帰ったのだった。
■この話の登場人物…マミは、私のかつての仕事仲間である。
彼女の小さい頃の体験談だが、サラリーマンの心情は想像させていただいた。
彼は間違いなく、お化けを見たと思ったろう…(-_-;)
立場が違うと全然違うという、面白い例であります。
ちなみに、このマミのおもしろ夢語りを、以前記事にしてます。
可笑しいですよ。ご覧あれ(^_^)
http://blog.so-net.ne.jp/yann_05ja/2007-02-22
寂しいので、別のドールでも、のっけときましょう♪
この子は、33センチ位だっけ…大きさバラバラやねん(-_-;)
音にまつわる話。 [ちょいこわ]
音にまつわる話…リベンジ編です。
私の実家は、昔から妙な音がする家でした。
よく木造の家が放つ「家鳴り?」と言われるものなのでしょうか…
やたらと、天井の辺りでパキパキ、ペキペキ音がしておりました。
まあ、木の乾燥した時に発する音でしょう。大部分はね。
これは、まだ独身の頃の話ですから…かなり古いです。
ある夜中、突然聞いた事のない、大きな音がしたのです。
角材を真っ二つに折るような、でも高いパキーーンという大音響!
そのとたんに、なぜか背中が寒くなって、腕には鳥肌が…
???何だ、この音は!とビックリしたのですが、誰も起きてきません。
ふと、その時、ある言葉に考えが至りました。
「ラップ音?」 まさか…でも、音の出所の見当がつきません。
流石にビビッタので、明るくなるまで一人で、大きな声で歌を歌い続けてました。
「一つ出たほいの、よさほいのほい…」…なんでこの歌なのかは、我ながら不明です(-_-;)
それから暫くは、家にいるのがいやで、一ヶ月ほど友人の家に泊めてもらいました。
最近は、あまり聞かなくなりましたが…今度は、別の音(声)が…
玄関から入ってきた時に、たまにお経を唱えるような声が、聞こえるのです。
始めは、幻聴?かなと思っていましたが(それもある意味ヤバイ)
なぴこさんや妹まで聞いていると判明。
何だ、気のせいじゃないじゃん。まっいいか。…で、済ませてます。
さて、ここからが婆さまのお話…
婆さまは、変なモノを見ちゃう人でした。
その手の体験談を、いろいろ聞いた事もあります。
そんな婆さまが、亡くなった時の話です。
葬儀も終わって一息ついた頃だったでしょうか…
(おお…天気が大荒れに!雷の音がするんですけど…なんで?(-_-;) ←今現在の状況です。
婆さま、別に変な話ではありません。なんだぁ…といった程度ですよん!
…話、戻ります。私はその頃、かなり急ぎの仕事に追われてました。
どうしても必死で、描かなきゃ間に合わないので、仏間で仕事をすることにしました。
暑い盛りでしたので、クーラーのある部屋でと思ったのです。
目の前には、婆さまの祭壇が…。その横に青い光を放ちながら回るボンボリ(?)が…
さすがに邪魔なので、電源切りましたが。
私は、もくもくと描き続けてましたが、夜中の2時頃に祭壇から音がするのです。
カリカリカリ…カリカリカリ…??
何だろな?と思いましたが、時間が惜しかったので描きつづけました。
私の座ってるすぐ後ろの方は、なんかまだ畳が湿ってます。
婆さんがそこに寝かされてたので、ドライアイスの湿り気が残ってるみたいです。
次の日も2時頃になると、またカリカリカリ…
またかと思いつつ、締め切りギリギリで、それどころではありません(-_-;)
3日めも、2時過ぎになると、カリカリカリ…
「婆さん、ついに自ら出たかー!?」なんて、ちょっと思ったので
祭壇の周りを、見てみたのですが、何も変化はありませんでした。
翌日、母親に言ってみると…「ネズミやろ。」のお言葉…。
そうかもね~。そういう事にしておいた方がいいかもね。
本当にネズミかもしれんしな。
今、私のいる新宅の玄関には、猫の絵を飾ってあります。
私が描いたものですが、婆さまのお気に入りで
入院してる間、ずっと枕元においてた絵です。
以前の記事で、アップしたことがあります。
http://blog.so-net.ne.jp/yann_05ja/2007-03-22
こいつには、婆さまの念みたいなのが宿っているかもしれません。
玄関に置いて、守ってもらおうと思っています。
婆さま、ヨロシク頼みますよん。
目が、合うんだよな~猫ちゃんと…(-_-;)
ひゃー早くアップしないと、雷ヒドクなってません?
これで消えたら、悲惨じゃあ…
人類滅亡…? [ちょいこわ]
私となぴこは、何故か一緒の時に、変わったものを見ます。
一度は、もの凄く大きな流れ星。
私は、前記事の頃から、彗星や流星群を見るのが好きで
かなりの数を見てきました。しかし…この流れ星は凄かった!
眩い白い輝きが、天空の、ど真ん中を北から南へ…
スーッと流れて行きました。随分長い時間に感じました。
何て美しいんだろう…私達は、この偶然の出来事に感動しました。
それから、しばらくたったある夜…
学校からの帰りが遅くなったなぴこを、むかえに行った帰り道
また見たのです。
今度は、恐ろしいものを…!
それは、赤く大きな燃える物体でした。
飛行機の墜落かと、一瞬思ったくらいです。
その赤い物体は、やがて3~4個に分かれて、燃えながら近くの山の向うに
落ちて行きました…!
私達は、真っ青…。
なぴこが、珍しく「早く家にかえろうよ。」と言うので
大急ぎで帰宅しました。
あれは何?
もし大きな隕石だったら、落ちた瞬間みんなオダブツよね(-_-;)
しばらく、構えてましたが…何も起こりませんでした…一安心。
あれは一体何だったんでしょう?
翌日、正体が判明しました。
<火球>と称する隕石の類のようでした。
しかし…恐かったです。冗談抜きで人類滅亡かと思いました…(-_-;)
大げさだと、笑われそうですが…
あれを見たら、きっと、みんな腰抜かします!
母さん、私を殺す気か。 [ちょいこわ]
あれは、15~6歳のころ…
丁度期末試験の最中でした。
その日は、昼過ぎに帰宅しました。
父親は仕事、妹は近くの中学、母親は外出中…
家には誰もいませんでした。
連日の勉強疲れもあったので、2~3時間仮眠しようかと思い
台所の隣の部屋で、ちょっと横に…
30分経った頃、なぜか急に、ノドが乾いたなぁ…と、目が覚めました。
起きて台所へ行こうとすると…
臭い…臭いぞ…
何だこの匂いは…
まさしく、その特徴的な匂いは…<ガス!>
ガスが家に充満しつつあったのです。
台所へ行くと、ガスレンジの上に「やかん」がありました。
火が付いてないのに、スイッチ(ひねる所)が全開状態…
やかんの湯が吹きこぼれて、ガスの火が消えていたのです。
いつから…(-_-;)
ガスが、大もれでございます!
換気しないと、死んでしまう~(-_-;)
思わず、換気扇のスイッチに手を伸ばしましたが
「!?」付けちゃいけないかも、と咄嗟に思い直しました。
爆発するかも…(-_-;)
しょうがないので、家中の戸や窓を開け、口を布で覆い(?)
ホウキで、下の方の空気を外へ掃きだしました。
「ぜーぜー。」
母親はやかんをガスコンロの上に置いて、着火したまま外出していたのです…(-_-;)
「母ちゃん、私を殺す気かよ…」
あのまま寝込んでいたら…どうなっていたか恐ろしいです。
帰宅した母親は、私がガスの事を言うまで、やかんのことを失念しておりました。
やめてよね~~(-_-;)
その後、我が家に<ガス警報機>が設置されましたとさ。
めでたし、めでたし……(-_-;)